[00:00.82]ガラクタばかりを集めて

[00:02.75]ボロ切れひとつを被せた

[00:04.90]醜い形をしたレプリカ

[00:09.48]誰かが紡いだ言葉を

[00:11.58]誰かが奏でた音色を

[00:13.74]歪にコラージュした偽物

[00:18.26]一番最初はベイルの中

[00:20.14]革新的な少年の愛情が

[00:26.78]僕ら気付いたらもう見えなくなる

[00:28.93]おもちゃを無くした子供が泣いている

[00:34.21]どうしてだろう？

[00:35.46]あのスポットライトに照らされている

[00:39.51]その背中はまたこの手から

[00:42.20]遠ざかっていく

[00:43.66]

[00:43.97]あなたみたいになれやしなくて

[00:46.09]あの月を追いかけるように

[00:48.20]渇いた心は満たされないまま

[00:52.65]一人になって一人になって

[00:54.81]くすんだ夢を見続けてしまった

[00:58.55]なぞる僕たちは

[01:01.73]ガラクタだって、ボロ切れだって

[01:03.65]その心臓が放つ血液には

[01:06.38]僕だけの怒りがあった

[01:09.53]

[01:18.13]足りないのなんだったんだろう

[01:19.71]神様に聞いてきたあとで

[01:21.97]堕天使の弓矢に口止めされた

[01:26.46]初めから知っていたんだよ

[01:28.58]忘れた芝居をしてんだよ

[01:30.73]貰いもんの剣を抱きしめている

[01:35.25]何十回目の失望だろう？

[01:37.21]いっそ何もかもを捨ててしまいたいと

[01:43.80]きっと最後は何も残らない

[01:45.97]愛も、紡いだ音も、名前も朽ちていく

[01:51.35]どうしてだろう？

[01:52.15]この胸の奥にこびり付いている

[01:56.60]冬の夜の静寂に

[01:58.80]似た孤独を

[02:00.66]

[02:00.99]あなたはきっと知りもしないで

[02:03.04]一人星を見ていた

[02:05.28]赤い目の僕に気も留めないまま

[02:09.61]隣に立ったあなたは遠くて

[02:11.81]くすんだ夢も見えなくなってしまって

[02:15.52]それでも追い続けて

[02:18.57]偽物だって、真実だって

[02:20.70]今振り返ればただそこには

[02:23.38]ぼやけた記憶があった

[02:27.01]

[02:27.36]廃物と化したアイロニー

[02:28.72]クリシェを抜け出したいのに

[02:30.80]「また誰かの焼き直し？」

[02:35.25]数多の星の屑たち

[02:37.36]沈み消えゆくユースタシー

[02:40.84]無慈悲な月の光

[02:44.92]「アイデンティティさえまやかし？」

[02:52.99]「盗んででも愛が欲しい？」

[03:00.67]羊のような雲が浮かんだ昼すぎ

[03:04.72]懐かしい歌が風に揺れている

[03:09.05]あなたの声で教えて貰った言葉

[03:12.39]今でも忘れぬように書き留めてる同じことを

[03:17.67]

[03:18.12]あなたみたいになれやしなくて

[03:20.13]あの月を追いかけるように

[03:22.30]渇いた心は満たされないまま

[03:26.65]時間が経って時間が経って

[03:28.84]振り返る時目を逸らさぬように

[03:32.56]なぞる僕たちは

[03:35.64]ガラクタだって、ボロ切れだって

[03:37.73]醒めぬ夢を追っていった先には

[03:40.44]僕だけの光がずっと