[00:01.964]夜に浮かんでいた

[00:04.955]海月のような月が爆ぜた

[00:08.208]バス停の背を覗けば

[00:11.711]あの夏の君が頭にいる

[00:21.403]だけ

[00:30.652]鳥居 乾いた雲 夏の匂いが頬を撫でる

[00:35.650]大人になるまでほら、背伸びしたままで

[00:43.390]遊び疲れたら バス停裏で空でも見よう

[00:51.182]じきに夏が暮れても

[00:54.434]きっときっと 覚えてるから

[00:57.658]追いつけないまま 大人になって

[01:00.156]君のポケットに夜が咲く

[01:03.405]口に出せないなら僕は一人だ

[01:06.913]それでいいからもう諦めてる

[01:14.909]だけ

[01:27.150]夏日 乾いた雲 山桜桃梅 錆びた標識

[01:33.903]記憶の中はいつも夏の匂いがする

[01:41.150]写真なんて紙切れだ

[01:44.665]思い出なんてただの塵だ

[01:48.151]それがわからないから、口を噤んだまま

[01:55.163]絶えず君のいこふ 記憶に夏野の石一つ

[02:02.782]俯いたまま 大人になって

[02:05.530]追いつけない ただ君に晴れ

[02:08.789]口に出せないまま坂を上った

[02:12.287]僕らの影に 夜が咲いていく

[02:32.491]俯いたまま 大人になった

[02:36.237]君が思うまま手を叩け

[02:42.516]陽の落ちる坂道を上って

[02:45.027]僕らの影は

[02:46.522]追いつけないまま 大人になって

[02:50.022]君のポケットに夜が咲く

[02:53.023]口に出せなくても僕ら一つだ

[02:56.772]それでいいだろ、もう

[03:00.261]君の想い出を噛み締めてるだけ