[00:00.000] 作词 : まふまふ

[00:01.000] 作曲 : まふまふ

[00:23.460]厚紙の箱に捨てられた　命ならば値打ちはないか？

[00:28.706]バス停　待合に渦巻く　見て見ぬふりの雑踏

[00:34.209]書き損じはどうしようもないが　それに勝る反吐が出ないか？

[00:39.663]その行方は今日日じゃ　誰も知らな

[00:47.409]母の手を零れた　小さな命は

[00:59.156]後部座席に勝る価値もない

[01:06.656]何者にもなれる命で

[01:12.405]救えるものひとつもないのだ

[01:18.408]これほどに器用な手先で

[01:24.152]救えるものひとつもないのだ　僕たちは

[01:52.413]底知れた愚鈍な世界だ　書き物に筆を取れども

[01:58.159]ぶちまけたインクのそれが　ひどく適切ではないか？

[02:03.408]死にたいかと言われりゃ　特に死ぬほどの孤独でもないが

[02:09.110]生きたいか問われたら　何も言えない

[02:16.610]虚しさに適した表情はどれだ

[02:28.614]書き始めの言葉は

[02:34.360]『生まれた意味などなかった。』

[02:36.614]先見えぬ小説を読めば

[02:41.860]捲り終えぬ世界があるのか？

[02:47.058]振り向けば崩れる足場で

[02:52.803]明日から何処へ向かうのだろう　僕たちは

[03:10.311]アンノウン

[03:12.806]「私は誰だ」　「貴方は誰だ」

[03:15.802]アンノウン

[03:18.809]消しては書いて　丸め捨てては

[03:21.550]アンノウン

[03:24.301]自分ひとつが未だ書けない

[03:27.054]生まれた意味などないのか？

[03:29.562]生まれた意味などないのか？

[03:32.557]―――生まれた意味などないのだ。

[03:37.561]事切れぬものなんてないのに

[03:43.053]救えるものひとつもないのに

[03:48.555]この命に意味などないのに

[03:54.301]優しい明日なんてないのに

[03:59.551]行かなくちゃ　たとえ死に向かって歩いていたって

[04:05.307]書かなくちゃ　当然余白も残っちゃいないが

[04:11.310]知らなくちゃ　明日を　この途方もない暗晦を

[04:16.559]生きなくちゃ　生きなくちゃ

[04:21.551]生きなくちゃいけない