[00:01.272]

[00:02.834]作曲 : ひとしずくP×やま△

[00:04.434]作词 : ひとしずくP×やま△

[00:05.929]翻唱：折染&赤沙

[00:07.504]混音：辰琦

[00:10.026]

[00:12.867]舞い落ちる粉雪が

[00:19.202]山の背を白く染める

[00:25.431]寂れた村の あばら家で

[00:31.631]二人、身を寄せ合う 冬の夜

[00:37.966]「出会った日も、雪だった」

[00:44.189]あなたが 微笑みつぶやく

[00:50.536]囲炉裏火に火照った顔を

[00:56.431]大きな袖の影に隠した

[01:03.703]

[01:04.396]春の訪れを

[01:08.608]息吹の歓び さえずる鳥達と 歌う

[01:15.805]「綺麗な声だね」と あなたが言った

[01:22.203]ただそれが、その言葉が、嬉しくて

[01:28.241]「いつか、綺麗な声が出なくなっても

[01:34.957]それでも、私を愛してくれますか？」

[01:41.236]「当たり前だよ」って 優しく笑い

[01:47.619]そっと 大きな手が頬を撫でた

[01:58.083]

[02:19.390]青葉照る 夏の午後

[02:23.388]あなたが病に倒れた

[02:27.401]貧しい夫婦暮らしでは

[02:31.340]あなたを治す薬は 買えない

[02:35.409]明くる日も 明くる日も

[02:39.390]ただ、ひたすらに機を織る

[02:43.427]儚き紅葉の葉のように

[02:47.244]あなたの命を、散らせはしない

[02:51.726]

[02:52.353]季節は流れて

[02:55.046]夏の終わりを告げる鈴虫が リン、と鳴く

[02:59.552]「綺麗な指だね」と

[03:01.758]傷だらけの手を握る、その手が

[03:05.104]あまりにも冷たくて

[03:07.523]「いつか綺麗な指がなくなっても

[03:11.844]それでも私を愛してくれますか？」

[03:15.957]「当たり前だよ」って 咳き込みながら

[03:20.051]痛む指を 大きな手が包んだ

[03:24.888]昼も夜も 機を織り続けて

[03:28.887]早く早く、薬を買わなければ

[03:32.711]もう少し、あと少し、

[03:34.382]紅葉が散る前に

[03:36.352]この指が止まるまで

[03:38.341]この羽が、尽きるまで

[03:50.490]

[03:58.178]「いつか、私がヒトじゃなくなっても

[04:02.984]あなたは、私を愛してくれますか？」

[04:07.240]怖くて真実は告げられぬまま

[04:11.473]そっと ひとり、最後の羽を折り

[04:15.895]「当たり前だよ」って 僕は笑い

[04:20.353]翼を失くした君を抱きしめ、言った

[04:24.393]綺麗に羽ばたいた あの日の鶴を

[04:28.396]ずっと、今でも覚えているよ

[04:32.366]そして 変わらず君を 愛しているよ

[04:43.650]