[00:03.796] 夜に浮かんでいた

[00:07.819] 海月のような月が爆ぜた

[00:11.482]

[00:11.734] バス停の背を覗けば

[00:14.885] あの夏の君が頭にいる

[00:20.166]

[00:24.964] だけ

[00:27.792]

[00:31.808] 鳥居 乾いた雲

[00:35.451] 夏の匂いが頬を撫でる

[00:38.644] 大人になるまでほら、

[00:42.379] 背伸びしたままで

[00:45.985]

[00:46.271] 遊び疲れたらバス停裏で空でも見よう

[00:52.333] じきに夏が暮れても

[00:55.855] きっときっと覚えてるから

[00:59.546]

[00:59.873] 追いつけないまま大人になって

[01:03.269] 君のポケットに夜が咲く

[01:06.381]

[01:06.670] 口に出せないなら僕は一人だ

[01:10.229] それでいいからもう諦めてる

[01:14.740]

[01:15.885] だけ

[01:19.035]

[01:29.882] 夏日 乾いた雲

[01:33.441] 山桜桃梅 錆びた標識

[01:36.881] 記憶の中はいつも夏の匂いがする

[01:43.642]

[01:43.928] 写真なんて紙切れだ

[01:46.874] 思い出なんてただの塵だ

[01:50.720] それがわからないから、

[01:54.197] 口を噤んだまま

[01:57.388]

[01:57.674] 絶えず君のいこふ

[02:00.739] 記憶に夏野の石一つ

[02:04.715]

[02:05.001] 俯いたまま大人になって

[02:08.276] 追いつけない ただ君に晴れ

[02:11.590]

[02:11.835] 口に出せないまま坂を上った

[02:15.152] 僕らの影に夜が咲いていく

[02:20.197]

[02:35.406] 俯いたまま大人になった

[02:39.138] 君が思うまま手を叩け

[02:42.257]

[02:42.584] 陽の落ちる坂道を上って

[02:46.026] 僕らの影は

[02:48.441]

[02:48.891] 追いつけないまま大人になって

[02:52.781] 君のポケットに夜が咲く

[02:55.977]

[02:56.266] 口に出せなくても僕ら一つだ

[02:59.747] それでいいだろ、もう

[03:02.737]

[03:03.023] 君の想い出を噛み締めてる

[03:08.383]

[03:12.596] だけ