[00:11.800]海の底に深い海の底に

[00:18.780]落ちていく感覚があった

[00:22.000]意識が遠退いてった

[00:25.040]思い出の中もグラスの中で

[00:31.920]溶けていく氷のようだ

[00:34.950]言葉では足りないようだ

[00:53.340]誰の声も届かない

[00:56.680]秒針だけが僕を捕まえて

[01:00.510]夜に潜っている目蓋の裏

[01:06.610]誰にも声が響かない

[01:09.550]照らしている光でさえも

[01:13.240]夜になれば全てが消えていく

[01:19.910]宛ても答えも正解も意味も

[01:22.930]何もかもが海に沈んでいった

[01:26.560]浮き上がって残ったのは

[01:29.630]憂いだけだ

[01:31.900]記憶の外に泡になる前に

[01:38.530]浮いていく錯角があった

[01:41.560]死んでいる魚のようだ

[01:44.890]空虚な部屋に閉じ込められていく

[01:51.450]そんな幻覚があった

[01:54.730]夢にも痛みがあった

[01:59.590]浅い呼吸の中で

[02:00.970]深い眠りに落ちていくだけ

[02:02.670]ただ、宙を舞っていた

[02:04.390]それはまるで暗闇の中で酔ったかのように

[02:07.270]何も感じない何も描けない

[02:09.250]この世界に愛なんてなかった

[02:11.380]僕は、走馬灯になっていく

[02:13.400]蜃気楼のように溶けていく

[02:15.270]あゝ君の言葉が空を泳いだ

[02:17.660]思い出すだけで息が溺れていく

[02:19.780]そっと、抱きしめて欲しかった

[02:21.340]ずっと、触れていたかった

[02:22.910]もっと、生きていたかった

[02:24.620]もっともっと、生きていたかったのに

[02:28.530]海の底に

[02:29.690]海の底に深い海の底に

[02:36.350]馴染んでいく感覚があった

[02:39.590]意識が遠退いていった

[02:42.870]思い出の中で一人彷徨って

[02:49.540]沈んでいく感覚があった

[02:52.920]心では足りないようだ