和平之月·凱風
歌手:和平之月
发行时间:2007-10-05
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打楽器を打つ音は、音のルーツにつながっている。 その音には、なぜか、心に響く、感情に響く、という表現がしっくりこない。人間の理性や知性、感情を超越した、もっともっと深部に効く音。それが打楽器の音なのだと思う。「その昔、我々の祖先が音としてまだ認識をもたない時代に、本能のおもむくまま何かを打ち始め
打楽器を打つ音は、音のルーツにつながっている。 その音には、なぜか、心に響く、感情に響く、という表現がしっくりこない。人間の理性や知性、感情を超越した、もっともっと深部に効く音。それが打楽器の音なのだと思う。「その昔、我々の祖先が音としてまだ認識をもたない時代に、本能のおもむくまま何かを打ち始めた。だから、なぜ太鼓を叩くのか? と問われても答えられない(笑)。理屈で説明しようのない、生命の根源的なエネルギーが作用しているのかもしれません」。梵天のリーダー小林政高氏にとってもその音は神秘らしい。それゆえか・・・彼らの音楽を聴くと、日頃、自分をがんじがらめにしている思考の糸がほどけ、切れ、方々に散っていく。じっと坐って聴くのが辛く感じられるほど、地球の鼓動に操られるように足踏みをしたくなってくる。 梵天は2000年8月、男女混合の和太鼓ユニットとして誕生した。グループ名は、“万物の根源”を造形化した神、“梵天”に由来する。日本の伝統的な和太鼓のスタイルを踏襲しながらも、オリジナルの曲作り、他楽器やオーケストラとのコラボレーションなどを通じ、「強く生きる喜び」をテーマにエネルギッシュな舞台づくりを行ってきた。一方で、女性の打ち手の存在により、やさしさ、エレガントさを合わせ持つ稀有な和太鼓集団としても脚光を浴びる。ここ数年は、ヨーロッパをはじめ、アメリカ、アジア、アフリカなど世界7大陸を駆け巡り、公演を成功させてきた。そんな彼らがファーストアルバム「梵天」以来、満を持してリリースしたのが、このアルバム。ライブ活動の中で培われてきた新たな梵天の“いま”を、色彩豊かに表現している。 上野まゆこ